「本場=正解」この方程式は日本でReggae、HIP HOP等のブラックカルチャーミュージックに関わる人間にとっては絶対的な物である。しかしブラックカルチャーミュージック、特にReggaeという音楽は小さな島国のジャマイカで作られ、様々な諸外国からの影響を受け、変化し続けて来た。
メント、スカ、ロックステディ、ルーツ、ダンスホール、今ではHIP HOP、エレクトロミュージックの影響も大きく受けている。そして日本ではその影響を受けて変化していくReggaeという音楽に影響を受けている。ちまたにはReggaeというジャンル内で様々な日本人アーティストによるアーティスト・アルバム、コンピレーション・アルバムなどがリリースされている。内容は様々で本場のシーンの流れを意識して制作されたもの、時代の流れなどに捕われず制作された物やその両方の要素が組み込まれているもの。どれもReggaeと呼べるのである。しかし、冒頭で話した「本場=正解」の方程式を脅かす日本人が居る。それがGachapan Recordsである。
彼らはジャマイカの本場で自分達の手でリディムを制作し、プロデュース活動を行い、ジャマイカの一線で活躍する数々のアーティストと曲を作り、その曲がストリートダンス、人気ラジオ番組でヘビープレイされているのである。地球の反対側から来た日本人がジャマイカのプロデューサー同様にアーティストと仕事を行い、ジャマイカのストリートから彼らの音楽が聞こえてくる。勿論、ジャマイカだけに留まらず、Mighty Crown、David Rodigan、Major Lazerなどの世界トップレベルのセレクターやDJ達も彼らの楽曲をプレイしている。それがどれ程の偉業である事をブラックカルチャーミュージックを知っている人間なら分かるはずである。
そしてその流行が逆輸入でここ日本でも浸透し、シーンに多大なる影響を与えているのだ。そんな彼らの第一弾となるコンピレーション・アルバムが「This Is Gachapan」だ。Gachapanの名前を国内外に知らしめたKonshens[Out The Ghetto]のPiano Remix、人気アーティストG-Whizzの出世作[Who Jah Bless]、配信前から関係者やファンの間でtwitterなどの口コミで「あの曲はヤバい!」「早くリリースして欲しい!」と連日騒がれていたAidonia[Joker Smoker]などの代表曲は勿論、今回のアルバムで初公開となる新譜楽曲を含んだ、Gachapan Records傑作集。
真似事から本物。影響を受ける側から与える側へ。この大きな革命を起こそうとしている彼らのコンピレーション・アルバム「This Is Gachapan」で新たなスタンダード、方程式を作る。
01. INTRO
02. JAH VINCH - THANK YOU FOR MY LIFE
03. G-WHIZZ - WHO JAH BLESS
04. AIDONIA - JOKER SMOKER /
05. I-OCTANE - WHY MAN KIND A GWAAN SO
06. STEPHEN McGREGOR - CARRY ON
07. INTERLUDE 1
08. I-VAN &LIKKLE SHABBA - A YAH SO NICE
09. TIFA - TIKI TIKI
10. INTERLUDE 2
11. AIDONIA - LIFE OVER DEATH REMIX
12. KONSHENS - LET ME LIVE
13. INTERLUDE 3
14. CHARLY BLACK - UNSTOPPABLE
15. CHINO - NEVER GONNA LEAVE
16. STRINGZ - STEP BY STEP
17. G-WHIZZ - ISLAND GIRL
18. INTERLUDE 4
19. LADEN - LOVE MAMA
20. KONSHENS - OUT THE GHETTO REMIX
21. BOB ANDY - GAMES PEOPLE PLAY REMIX
22. OUTRO