波の音や潮風が似合うソウルフルな序盤から中盤はトロピカルな流れへ。
グラスの中の氷が解けてカランと音を立てる。
その音が好きだ。
家で1人考え事をしている時、
友達と語り明かしている時、
恋人に愛を語っている時…
傍のグラスの氷が解けた音がこんなに時間が経過していたのかと気付かせてくれる。
もう一杯にしても、着地するにしても
その音がキッカケをくれる。
背中を押してくれる。
言わずと知れたDJ MINOYAMAのMIX CDシリーズの中でも特に人気が高く毎回即完売となる「QUEEN OF SOUL」の最新作となる今作はレコードノイズの乗ったイントロから始まる。
波の音や潮風が似合うソウルフルな序盤から中盤はトロピカルな流れへ。
地元横浜はもとより日本全国、果てはNYまで各地で現場の支持を受ける
GROOVE MASTERの職人芸は健在。
女性ボーカルにフォーカスする今シリーズの看板と言うべきARETHA FRANKLINやCHAKA KHANなどの楽曲が連なる後半は曲名の通り夜のムードへ。
DIGGERとしても知られた氏の選盤と構成は安心と驚きを併せ持ち、今回も聴くものに興奮と恍惚を届け劇的なエンディングへと導いてくれる。
そしてもう一度 THE JONES GIRLSのイントロのレコードノイズが聴こえる。
あぁこんなに時間が経ったんだな。
そう思うのがこの瞬間だ。
レコードノイズには先述の氷の音と
同じような効果があると思う。
カセットテープのB面に変わる瞬間の音も好きだったな、なんて。
もちろん今作は何回聞いても大丈夫。
この一枚とも長い付き合いになりそうだ。
あなたがもう一杯っていうなら付き合う覚悟。
野暮だが大切な事だからあえて最後に一言。
今回も早いもの勝ちです。
1. THE JONES GIRLS / Who Can I Run To?
2. ALTON McCLAIN & DESTINY / Making Room For Love
3. SYLVIA STRIPLIN / Will We Ever Pass This Way Again
4. LESETTE WILSON / No Matter What 'Cha Do
5. ROBERTA FLACK / Baby I Love You So
6. BRENDA RUSSEL / You're Free
7. RITA WRIGHT / Touch Me Take Me
8. NORMAN CONNORS / Justify
9. PAULETTE McWILLIAMS / Feel Good All Over
10. DEBRA LAWS / Be Yourself
11. MARILYN SCOTT / Highways Of My Life
12. ANGELA BOFILL / Only Love
13. ALTON McCLAIN & DESTINY / Answer To My Prayer
14. MILLINGTON / Love Brought Us Together
15. CARRIE LUCAS / Hello Stranger
16. CHAKA KHAN / Night Moods
17. ARETHA FRANKLIN / If She Don't Want Your Lovin'
18. THE EMOTIONS / Flowers
19. PATTI AUSTIN / I Can't Stop
20. NATALIE COLE / Annie Mae
21. LEA ROBERTS / Find A Place